料理・手づくり

2013.07.01

ママフォトグラファーのはなし 第9回「構図のこと」

9-1.JPG

雨上がりのしっとりした感じは、露出をおさえて。



梅雨明け間近ですね。
もうすぐ、洗濯物がからっと乾く季節がやってきます!

こんにちは! 志田三穂子です。
今回は、構図についておはなしします。

みなさんは、カメラを構えるとき、
無意識に構図を決めていると思います。
何も考えずに撮っているようでも、
同じものを撮ろうとしたら、
十人十色の切りとり方があるはずです。

では、構図って?
まず、タテか、ヨコか。
寄るのか、引くのか。
写真の中で子どもの位置はどこにくるようにするか。
子どもだけ撮りたいのか、周りも入れたいのか。などなど。

でも、シャッターチャンス!と思ったときに、
一気にそんなことを考えていられないですよね。
まずは、写真は引き算と考えましょう!
余分なものを引いて、撮りたいものだけを残します。

カメラを構えるときに、
ちょっと構図を意識するだけで、
写真にぐっと差がでますよ!
カメラを構えるたびに意識するだけでも、
だんだんと、瞬時に構図を作ることに慣れてくると思います。
構図にも、正解はありませんが、
ちょっとしたコツや効果などをご紹介したいと思います。


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寄りの写真

子どもの表情や動きを撮るときは、
どうしたら子どもが引き立つかを考えましょう。

子どもの表情がわかるところまで寄って、アップで撮ります。
子どもの表情をメインにきれいな写真を撮りたいときは、
背景に余分なものが入らないように、
角度を考えて撮ります。

子どもが小さいときは
部屋も散らかっていることが多いと思いますが、
後から写真を見て、
あ、汚いところを写しちゃった、とならないように、
写真を撮るときには、
意識してカメラの向きを少し変えるだけで、
散らかったところや洗濯物など、
写したくない部分を写さないで撮ることができますよ!

広角レンズだと広い範囲を写してしまうので、
標準や望遠気味のレンズを使うと
より背景が狭く、ボケやすくなります。

もちろん、散らかったおもちゃなども
後から見ていい思い出になると思うので、
そのへんは、あくまでも目的に合わせて、
何を撮りたいのかを意識するようにしましょう!



9-2.JPG

上の写真は、子どもとモルモットのふれあいだけを切りとって、
余分な部分をカットした、引き算の例です。
切りとることで、子どもの視線や手の表情に
視線がいくようになります。

寄って撮るときは、タテで撮ると子どもが画面いっぱいに入るので、
ちょうどいい構図になりますが、
ヨコで撮ると、余分な画面ができます。
その部分を効果的に使うと、雰囲気のある写真が撮れます。
例えば、子どもを真ん中にして正面から撮ると、
迫力のある写真になりますが、
あえて左右に余白を残して撮ると、より印象的な写真になります。

子どもが正面を向いていないときは、
子どもの目線が向いている方に余白をとるようにした方が、うまくいくでしょう。
(子どもを真ん中から外すときの撮り方は、
『第6回 ピントのこと』で触れています。)



9-3.JPG

上の写真は、子どもを真ん中から外し、左側に空間を作っています。
こういう写真は、例えば年賀状を作るときなどにも、
余白を生かして使えそうですね。


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引きの写真

逆に、旅先や行事などで、
周りの場所や背景を入れたいときは、
少し引いて離れたところから、入れたい部分の背景を入れて撮りますが、
余分なものが入ってごちゃごちゃしないようにします。

子どもは小さいので、
引きすぎて写真の中で子どもが小さくなりすぎないように、
写真の中の子どもが
適度な大きさになるところまで引いて撮りましょう。
子どもと背景をいっしょに、というよりも、
子どもがいて後ろに背景が写っている、というつもりで。


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9-4.JPG

上の写真は、広角レンズで背景も入れて撮ったもの。子どもが背景になじんでいますが、少し小さすぎて表情がわかりません。

9-5.JPG

上の写真は、子どもに少し寄りつつ、
背景も適度に入れています。
池や木々を入れることで、子どものいる背景を写し、
同時に、子どもの目線の向いている方に空間を作り、
池の方に気をとられている様子を写しています。

広角レンズを使うことで、背景に奥ゆきや広がりが出ます。

広角レンズを使うとき、
カメラから見て遠いところにピントを合わせるよりも、
少し近いところに合わせた方が、
全体にピントが合いやすくなります。

子どもがカメラからある程度離れているときは、
手前に写っている子どもに合わせれば間違いがないでしょう。

背景もしっかり写したいときは、
広角気味のレンズで、子どもにピントを合わせ、
絞りを4〜5.6より大きい数値に絞れば、
背景もわかる写真になると思います。

背景をぼかしたいときは、絞りの数値を小さくします。


風景写真などでよく使われるように、
背景が山だったり、ヨコに広がりのある背景で撮るときには、
カメラを横に構えて撮るといいでしょう。

タワーや高さのあるものを背景に入れたいときは、
タテで撮るといいでしょう。

このとき、広角レンズを使うと、
ヨコの写真は広がりが出て、
高さのあるものをタテで撮るときは、
見上げるように撮ると、
高さがより強調されて迫力のある写真になります。

基本的には、安定した構図にはヨコ、
動きを出したいときはタテ、
と覚えておいてもいいですね。

必ず水平にカメラを構える必要もなく、
わざとカメラを斜めに構えてみたりすると、
さらに動きのある構図になります。

これも、いろいろ試してみてください!


第1回「瞳のこと」はこちら
第2回「レフ板のこと」はこちら
第3回「表情のこと」はこちら
第4回「レンズのこと」はこちら
第5回「バースデーケーキ」はこちら
第6回「ピントのこと」はこちら
第7回「ボケのこと」はこちら
第8回「露出のこと」はこちら



しだみほこ/横浜市生まれ。雑誌・広告、カレンダー、ポストカードの撮影に加え、
2011年より、子どもをより自然に撮影する一軒家撮影「kids photo lumiere」を始める。
2児の母。著書に、世界各地にテディベアを連れていき撮影した写真集
『ごきげんテディ』『Cuddly Bears』。
キッズフォトルミエールブログ http://lumiere65.blog.fc2.com/
キッズフォトルミエールfacebook http://www.facebook.com/kidsphoto.lumiere

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