料理・手づくり

2012.12.01

ママフォトグラファーのはなし 第2回「レフ板のこと」

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こんにちは! 志田三穂子です。

寒くなってくると、おでかけもおっくうになってきますね。
でも、子どもは風の子。パパもママも、カメラを持って、外に出てみましょう!

今回は、いつもよりちょっとステップアップした写真を撮りたい方へ。
前回ちらっと出た、子どもを素敵に撮る魔法の道具、
レフ板についてのお話をしましょう。

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街なかで、撮影現場を見かけたことはありませんか?
そこに必ず登場するのが、モデルさんに当てている、白または銀色の板。
形はマルとか四角とかいろいろありますが、
人物の撮影に欠かせないのが、このレフ板です。
これを上手に使うと、子どもの写真に格段に差が出ます。

準備するのが面倒くさい、とお思いでしょうが、
ご家庭にあるものでも代用できちゃうのですよ。
白い板状のものなら、なんでもOK!
画用紙でも、薄いコピー用紙1枚でも、レフ板になるのです。
まずは、試してみてください!

レフ板(反射板)は、光を反射して被写体にあてるもの。
その役割は、影になっている暗い部分に光をあてて、明るくすること。
そして、もう一つは......?
前回の、「瞳のこと」のアイキャッチ(キャッチライト)を覚えていますか?
そう、瞳の中の白い部分。レフ板の反射で、これを作ることもできるのです。

人間の目は、とてもよくできていて、見たものを自然に補正してくれています。
明るいところから急に暗いところに行っても、
しばらくして目が慣れると、自然にふつうに見えてきますよね。

それに比べ、カメラというのは、光も影も、そのままを写します。
特に、影の部分は、目で見るよりもかなり濃く出ると覚えておいてください。
直射日光の下で写真を撮ったら、帽子の影で顔が真っ黒に写っちゃった、などという経験はないですか?
レフ板は、影をやわらげ、より自然な写真を撮るために使います。

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屋外で

下の写真は、曇りの日の屋外で、何も使わず、子どもを撮ったもの。
瞳に写っている光は、建物の上に小さく見えている空だけ。
でも、曇りなので顔に強い影が出ているわけでもなく、ふつうの自然な写真といえます。

12_01.JPG



同じ条件の撮影で、レフ板を使ってみましょう。

下の写真は、斜め下から子どもの顔に向けてB4サイズ程度のレフ板をあてたもの。
顔の影がなくなり、肌色が明るく見えます。
瞳には、上の方に空の光が写っているのに加えて、
下の方にレフ板の白が写りこんでいます。
この写真では、写真に写らないぎりぎりのところまでレフ板を近づけています。

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晴れた屋外で写真を撮るときは、太陽光が強ければ強いほど、強い影ができるので、
子どもを撮るときに重要な「顔」に、強い影が出ないように気をつけます。

レフ板をあてる向きは、鏡の反射と一緒です。
太陽光を反射した光が顔にあたるように、
レフ板の向きをいろいろ変えていくと、顔がぱっと明るくなる向きがあるはずなので、
あたってる!というところで、とめます。

正午近い真上からの光ならレフ板を下からあてるのが効果的ですし、
まずは影ができている側からあてるようにしてみましょう。
ただ、太陽がかんかん照りの日は、
あまり強い光をあててしまうとテカテカしてしまうし、
子どももまぶしくて、表情がゆがんでしまいます。

逆に、曇りの日や、直射日光のあたっていない木陰や建物の陰などで、
白いレフ板では光のあたり方が物足りないようだったら、
白ではなく銀色のものを使ってもいいでしょう。

日陰で光源の方向がわからないときは、
顔の下から上に向けて、レフ板をあててみてください。
空からのやわらかい光を反射させるつもりで。
レフ板をあてたりあてなかったり、を繰り返すと、
目で見てもちがいがわかります。

レフ板の距離を近づければ、より強い効果が得られますし、
遠ざければ効果は弱くなります。

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室内で

室内は、曇りの日や日陰と同じく、
窓越しやカーテン越しの光は少し弱くなっているので、
銀を使ってもいいですし、白でもじゅうぶん効果があります。

下の写真は、窓からの光が逆光(後ろから光があたっている状態)気味にあたっていて、
全体が暗い印象になっています。
瞳への写りこみも中途半端な感じです。

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同じ条件で、レフ板を使ってみましょう。

下の写真は、正面の下から、顔に向かってレフ板をあてています。
顔の影が薄くなり、瞳にはレフ板の反射が写りこんでいます。
この写真では、銀色のレフ板を使っています。
レフ板をあてるだけで、いつもの写真から少しステップアップした感じがしませんか?

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身近なもので代用も

レフ板を使わなくても、子どもの顔を明るく写す方法はあります。
白いテーブルの上に顔を出してもらったり、
白い画用紙を広げてお絵描きをしてもらい、
顔に画用紙の白が反射する状態で正面からカメラを向ける。

とにかく、白いものの反射は使える!ということを覚えておくと、
レフ板がなくても、生き生きとした表情の、素敵な写真が撮れることがありますよ。

......と、いろいろ代用できるものはありますが、
やっぱり、何かのときに、レフ板は一枚あると便利です。

ヨドバシカメラの写真用品売り場などにも既成のものは売っているようですが、
商品撮影の時に使う、重くて大きいものが多そうです。
ならば、簡単なので、自分で作っちゃいましょう!

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レフ板の作り方

まず、「ハレパネ」を用意します。スチロール製の白い薄い板です。
厚い必要はありません。5mm程度でじゅうぶんです。
ハレパネは、伊東屋などの文具屋さん、ネット通販でもみつけられます。
いろいろな大きさがあります。
大きさは、とりあえず顔にあてることを考えて、A4でもB4でも、
まずは片手で持てる、軽くて小さいサイズでいいと思います。
カッターでも簡単に切れるので、サイズはお好きな大きさでカットしてもいいです。
もちろん、大きい分にはかまいません。全身サイズのものもあるくらいですから。

白いレフ板だけなら、白いハレパネを用意するだけで完成!
ですが、せっかくなので、白と銀のリバーシブルなど作ってみちゃいましょう!

ハレパネには、表面は白、裏面に剥離紙のついたものがあります。
まず、それを一枚用意します。

裏面の剥離紙をはがし、アルミホイルを貼っていきます。
多少シワがよっても、指でのばしてしまえば大丈夫。
空気が入って膨らんでしまったところは、カッターなどで軽く刺して空気を抜きます。
アルミホイルは、そのままのばして貼ってもいいですし、
最初に丸めてシワシワにしてからのばして貼っても、どちらでも大丈夫です。

これで、裏表、白と銀のレフ板の完成です。

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レフ板を使っての撮影

レフ板を片手で持ち、もう片方の手でカメラを持ちながら撮影するのは、
手ブレも出やすいし、慣れないとなかなか大変です。
家族の方に持ってもらったり、ママ友さん同士で持ち合いっこして
お互いのお子さんを撮ってみても、楽しいかもしれません。

持ってもらえる人がいなかったら、レフ板を椅子などに立てかけてみたりしても大丈夫です。
こういうときは、大きめのレフ板があると便利。

ぜひ、試してみてくださいね!

第1回「瞳のこと」はこちら


しだみほこ/横浜市生まれ。雑誌・広告、カレンダー、ポストカードの撮影に加え、
2011年より、子どもをより自然に撮影する一軒家撮影「kids photo lumiere」を始める。2児の母。
著書に、世界各地にテディベアを連れていき撮影した写真集
『ごきげんテディ』『Cuddly Bears』。
(キッズフォトルミエールブログhttp://lumiere65.blog.fc2.com/)

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